このモデルは1970年代にスウェーデン空軍のために製造されたパイロット用クロノグラフで、通称”Viggen”と呼ばれているモデルです。スウェーデン空軍のSaab 37 Viggen戦闘機のパイロット向けに製造され、製造数は約400本とも言われている稀少モデルです。同型の南アフリカ空軍モデルが金属製ベゼルなのに対し、こちらのスウェーデン空軍モデル”Viggen”は樹脂系、プラスチック系のベゼルが特徴です。ベゼルにも夜光が使われており、機能性の高さも兼ね備えております。裏蓋にはスウェーデン軍用であることが判るスリークラウンと、管理コード等が刻印が確認できます。ムーブメントは自社製Cal.1872を搭載しており、OMEGAに供給していた861のベースとなったムーブメントで、12時間計の積算針の有無が大きな違いです。ダイアルはほとんどダメージがなく、2時の夜光の一部に欠けがある以外は大変きれいな状態です。ケースはキズはありますが、磨きの形跡を感じないオリジナルシェイプを留めた状態で、裏蓋の刻印も残っております。ベゼルは素材の性質上、また実用時計として使用されていたミリタリーウォッチであるためキズや曇りはありますが、時計の稀少性を考えると十分にきれいな状態と言えます。ムーブメントもサビやキズがほとんどなく、クロノファンクションも良好です。ベルトはカーフを合わせております。