機械式アラームウォッチを代表するモデルの一つ、ヴァルカンのクリケットのご紹介です。ヴァルカンは、1858年にスイスのラ・ショードフォンで設立された腕時計メーカーで、非常に歴史の長いメーカーで、世界で初めてアラーム機能を搭載した機械式腕時計「クリケット」を開発しました。アラーム音がコオロギの鳴き声に似ていることからクリケットと付けられたと言われております。今回ご紹介する個体は1960年代頃に製造されたモデルです。外周をメタリックなシルバーに切り替えたシルバーのツートーンダイアルは、バーとクサビを組み合わせたシンプルで洗練されたデザインで、状態も目立つダメージもなくとても良い雰囲気です。上方向に巻くと時計の動力としてのゼンマイが巻け、下方向に巻くとアラームのゼンマイが巻ける特殊な構造です。こちらも巻き上げや操作もスムーズで機能も問題ありません。ベルトはカーフを合わせております。