グリシンのエアマンの初期モデルがBOX付きで入荷致しました。12時と6時の夜光が三角形になった点が初期モデルの特徴で、後年はバー状に変わります。全て赤表記のカレンダーやスクリューバック仕様も1953年頃から1960年頃まで続く古いモデルの特徴の一つです。24時間表示のマットブラックダイアルは、SPECIALやAUTOMATIC表記の入らない仕様で、テール部分が長いアローハンドを組み合わせ、ドットの夜光付きでテール部分が付かない秒針が付きます。ダイアルにダメージは無く、非常に綺麗な状態を維持しております。ケースはスクリューバック構造で、ケース4時位置のリューズは回転ベゼルのストッパーとなります。ケース全体に小キズはありますが、あまり研磨はされておらず、ラグや回転ベゼルの刻みはシャープなエッジが維持され、裏蓋の刻印もはっきりと確認できます。オリジナルと思われるレンズ付きの風防が付きます。ピンホールが空いたダイアル12時位置からピンが出ており、通常時はそのピンが秒針に干渉しないように斜めになっているのですが、リューズを引くのと連動しピンが垂直に動き、秒針が12時位置に来ると止まる、エアマン最大の特徴である秒針規制装置もしっかりと機能しております。ムーブメントはFELSA社製のCal.692Nを搭載、ローターに”GLYCINE AIRMAN”と刻印され、チラネジ天府に耐震装置付きです。ムーブメントにも特にダメージは無く、綺麗な状態を維持しております。非常に珍しい木製の箱が付属した点も嬉しいポイントです。革ベルトはブライドルレザーを合わせております。