1950～52年に製造された、ビックケースの自動巻きモデルのご紹介です。

シルバーの同色ツートーンダイアルは、アラビア数字とクサビインデックス、ドーフィンハンドを組み合わせた50年代らしいテイストで、表記は入らないもののシーマスターのようなデザインとなっています。

アラビア数字インデックスはミラープリントで、ユニークなスクエア型の夜光に、スモセコと６時のインデックスが欠ける事無く両方入るレイアウトなど魅力的なディテールもポイントです。ダイアルの夜光は、変色と崩れが僅かにございますが、ダイアルは全体的に大きなダメージはなく良好な状態です。

ケースはこの年代では珍しい36mm径と迫力のあるサイズで、力強いベゼルやラグのスタイルなど肉厚でシーマスターのような雰囲気のあるケースです。４点の刻みが付くリューズを備えています。8時位置付近に肉眼ではあまり気にならない程度の打跡がありますが、全体に過度な仕上げはされておらず本来のシェイプが維持されたナチュラルなコンディションです。

ムーブメントは自動巻きムーブの初期型にあたるバンパー式のcal.332を搭載。全体にコッパーメッキが施され、チラネジ天府に耐震装置付きです。僅かに小傷はございますが、メッキの変色や腐食などはなく綺麗な状態です。

革ベルトはケアーズオリジナルのクロコダイルを合わせております。