1969年に製造された、スクリューバックケースのcal.89搭載モデルが入荷いたしました。手巻きのセンターセコンドの名機として名高いcal.89、40年代中頃に登場したIWCを代表するムーブメントの一つです。MARK XI に搭載されていたことはあまりにも有名ですが、一方で金無垢の非防水ケースに使用されていた歴史も長く、ドレスウォッチの印象が強い方も多いかもしれません。こちらの810は、ステンレスケースのスクリューバック仕様で多少の汗を防ぐ程度の防水はございますので、初めてのアンティークとしてもお勧めです。

グレーやブルー等のカラーダイアルは、インデックスの夜光周りの塗料が、経年によって劣化してしまったものも多い中、こちらは比較的綺麗な状態を維持しており、目立つ傷もございません。またベゼルや特徴的なラグの面取りが保たれ、魚マークのオリジナルリューズも残っております。ムーブメントも錆びや傷の無い、良好なコンディションをキープしております。

革ベルトはカーフをお付けしております。