1970年代に製造されたマストシリーズの前身モデルが入荷致しました。

カルティエが製造する様々なモデル中でも詳細な資料が少なく、“カルティエのミステリーウォッチ“と言われているプレマストシリーズの一点です。マストシリーズの時計がリリースされる1977年以前の1973年から76年にかけて製造され、12種類ほどのバリエーションが存在すると言われております。

一見すると18金の様に見えますが、ケース素材は20μの金張りで、ホワイトラッカーのダイアルには「マスト ドゥ」の表記はなく斜体のCARTIERロゴが用いられています。

ベゼルが曲面になったタンクとは異なり、直線的な22mm角の正方形ケースで、カルティエ特有の知的なダイアルデザインです。カボションカットの石があしらわれたリューズにもジュエラーらしい感性が感じられ、深みのあるブルーが良いアクセントになっております。

ケース全体に小キズはございますが、美しい正方形のフォルムはしっかり保たれており、 20μの金張りは剥離することなく、裏蓋の刻印においても深さを留めた良好なコンディションです。

定番のホワイトラッカーダイアルはキワの部分に経年が見られるものの、クラックや変色は見られません。

ベルトは社外品のブラック・テジュ―、バックルはやや年代が新しい金張りの純正Dバックルが付属致します。内周は16.4cmございます。色・素材・サイズの変更をご希望の場合は、カーフまたはリザード素材でお作りいたします。※現ベルトと差し替えとなりますのでご了承下さい。