1980年代製、Cartier トーチュが18K製Dバックル付きで入荷いたしました。

カルティエの中でも歴史の古いモデル、トーチュはフランス語で”亀”を意味し、そのモデル名が指すように亀の甲羅のようにゆったりとカーブを描くシルエットが優美なモデルです。

トーチュに関して、ダイヤ付きやブレス付きを除くとこちらのようなベーシックな革ベルト仕様のものは弊社で約3年ぶりの取り扱いとなります。今回ご紹介する個体は1980年代に製造されたFrederic Piguet（フレデリック・ピゲ）製の薄型キャリバー21を搭載した1点になります。

ふくよかなベゼルが18KYGの贅沢な存在感を持たせつつ、腕馴染みの良いすっきりとした装着感は薄型ケースならではの佇まいです。

70~80年代製のカルティエ定番モデルと言えばラッカー塗装による艶やかなダイアルが主流ですが、こちらは50年代のパウダー塗装を想わせるマットな質感が特徴的です。またアイボリーに経年した柔和な色合いが上品で、微細なスポットが多少ございますが、肉眼では気にならない程度のもので、ヴィンテージらしい風合いを持った魅力的なダイアルです。ケースやムーブにおいても特筆するようなダメージはなく、全体的に良好なコンディションを留めております。

こちらにはカルティエ純正の18K製Ｄバックルが付属しております。現状の革ベルトはこちらのバックルと異なる仕様で作成されたものとなりますので、ご使用になる方の手首サイズに合わせてベルトをオーダーにて作成いたします。 素材や色はお好みのものをお選びいただき、お仕上がりまでに約3週間～一ヶ月程度お時間を頂戴いたします。