1910年代頃に使用されていたZENITHペーパーボックスのご紹介です。

6つに仕切りが入る、当時の主力商品のポケットウォッチを納品する際に使用されていた箱と思われます。当然のことながら当時の紙物は時計以上に残っていることが少ない貴重なものです。

アールヌーボー全盛期の表紙のデザインは、アートな構成で4時7分を過ぎた金ケースのポケットウォッチにローブを纏った女性が、日中と夜なのか両極端な表情でポケットウォッチに寄り沿うストーリー性のあるデザインです。

ペーパーに糸引きをした、耐久性を考慮し作られていたであろうボックスは細かなディテールから長年大切に保管されていたことを感じる経年を感じます。オレンジのZENITHロゴ、中は鮮やかなサーモンピンクで色使いが非常に目を惹き、部屋に飾っていただくだけで100年以上の時を経て醸し出された雰囲気を感じる事のできるプロダクトです。

目立つ欠品やダメージの無い、年代と素材を考えると素晴らしい状態です。