初代デイトナからダイアルには年代などによりバリエーションがございますが、Ref.6265にも幾つかのパターンが存在します。こちらはマットブラックのダイアルに、サードのデイトナを象徴するレッドカラーのビッグDAYTONAロゴが12時積算系の上にレイアウトされた最も人気の高いデザインの一つになります。

全体的にキズは無く、インダイアルにほんのりとベージュカラーにエイジングしたヴィンテージらしい雰囲気を纏ったダイアルとなっています。クロノ針やインダイアルの針はすべてオリジナルが残り、インデックス後ろに入る夜光も綺麗な球体状を全て維持した、アンタッチでオリジナリティーの高い貴重な状態です。夜光が全て残る個体を探して取り扱っておりますが、現状このようなダイアルを見つけるのは容易ではありません。

ベゼルは、ref.6263のプラスチック製に対し、ref.6265はメタル製でこちらはオリジナルの３型ベゼルが付いています。磨きやタキメーターの数字のブラックペイントに剥がれなどは無く、シャープなエッジを維持しています。

ケース状態も素晴らしいもので、オイスター特有のボリューム、ラグの厚みもしっかりとキープされています。Ref.6263,6265から採用されたスクリューロック式のプッシャーは、一見溝付きで交換されているように見えますが、1985年製と最後期の年代となる、この溝付きプッシャーでもオリジナルスタイルと判断しております。現状スクリューロックもしっかりとかかり、プッシャーの押し心地も良好です。

付属するブレスレットはKの刻印が入る1986年製で時計とマッチし、FFはもちろん571、7×5コマの伸びの殆ど無いハードブレスです。ケースと統一感のある素晴らしいナチュラルコンディションとなっています。

ムーブメントはセカンドモデルから引き続きバルジュー社製のCal.72をベースに、改良されたCal.727を搭載。こちらもマイナスポイントの無い素晴らしい状態です。