1960年代前半に製造された、デイトナの前身モデルであるRef.6238 通称’プレデイトナ’が入荷しました。

Ref.6238は、ロレックスを代表するモデル、デイトナの初代モデルRef.6239やRef.6241が登場する前に製造されていたクロノグラフです。

シルバー単色を用いたシンプルなカラーリングのダイアルに、段差をつけた３つのレジスター、アプライドのバーインデックスにバーハンドを組み合わせ、ダイアルの外周にタキメーター表記が入るデザインとなっています。

1, 4, 8, 11インデックスの後ろに入る夜光はオリジナルとなりますが、他の箇所のインデックスと長短針の夜光は後年に入れ替えられており、また積算針に関しても、後年の針に交換されております。コンディション面では針にやや曇りと、ダイアル中央付近にキズが生じていますが、サンバーストシルバーの色味も良く、この他には大きなダメージの無い綺麗なコンディションをキープしています。

ケースは肉厚なシェイプのオイスターケースで、ラウンドプッシャーを備え、リューズのみねじ込み式の構成となっています。全体的に過度な研磨はされておらず、ふっくらとしたミドルケースのシェイプが維持されています。時計本体と比べるとやや後年ではありますが、72年製の比較的状態の良いエクステンションリベットブレスレットが付属しております。

ムーブメントには、バルジュー社製のCal.72をベースにロレックス独自の改良を施したcal.72Bを搭載しています。調整機構にマイクロステラスクリューが使用され、精度の高い歩度調整が可能となっています。ムーブメントコンディションは綺麗で特にダメージの無い状態です。

記載のとおり、夜光や針が替わっている点などオリジナリティーに欠ける箇所を考慮し価格を設定しておりますが、雰囲気は十分に楽しんでいただけるプレデイトナです。